双子の姉妹の マキとマイ
私は脱力したように言った。


「何か言いたいことがあるなら早く言いなさい…」


マイと響夏は私のその言葉を聞くと、バッと離れて言った。


「今日、自主練したいから、家庭科室でお弁当作ってよ!!」


「……は?」

お弁当?


なんで私がそんなものを作らなくちゃいけないのよ?


私は不満そうに言った。


「宙が作ればいいじゃない」


宙も料理が上手なんだから。


宙は無表情で言った。


「俺も次の練習試合に向けて自主練するから」


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