双子の姉妹の マキとマイ
私は少しうつむいた。


自然と手紙を持つ手に力が入る。


ルルアは言った。


「マキ様、明後日の学校が休みの日に、もう一度来ます。そのときにお返事をお聞かせてくださいませ」


私は包丁を拾い上げ、台の上に置いた。


そして、ルルアを見つめて言った。


「分かったわ。でも私の答えはわかってるでしょ?」


私の答えなんて最初から決まってる。


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