双子の姉妹の マキとマイ
「かっこいいって、顔が?」


宙が言った。


かお?顔~??


うーーーん??


私は首をかしげながら言った。


「顔も確かにかっこいいけど、告白したときがかっこよかったの!そういう恥ずかしいことを、ズバッと言っちゃうところがかっこよくて好き!」


顔は宙のほうが、かっこいしなー!


宙は、少し考えたあと、言った。


「俺はアホらしいと思うけど、マイは好きなのか。……ふーん。わかった」


ん?


なにがわかったの?


そうたずねようとしたとき、試合終了の合図が鳴った。


あ!いつの間にか終わっちゃった!!


宙は点数を見て言った。


「次の試合で勝てば、優勝だな。…よし」


宙は私の頭を撫でて言った。



「次の試合、勝つから」


自信あり気に宙は言い切った。


私もニコッと笑って言った。


「うん!!がんばってね!!」


宙は少しだけ、ほんの少しだけ微笑んでコートに向かった。
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