双子の姉妹の マキとマイ


「俺はお前が好きだ。付き合ってくれませんか?」






会場にいた女子全員が黄色い声をあげた。


いや、もう、本当に黄色い声をあげた。


マキ姉は、わかっていたみたいで、特に驚くこともせずに私たちを見つめている。


私だってみんなと一緒に黄色い声をあげたかった。


それは、もう、キャァァァァァ!!って。


でも私はあげなかった。



だって、好きと言われたら本人だから。


あ、そうか本人か。


ん?


え?


あ?


本人って、わたし?



改めて理解した瞬間。


「え?えぇぇぇぇ!?」


という声があがった。
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