双子の姉妹の マキとマイ
次は鼻に。


その次はほっぺ。



や、やだ。


やめてよ、宙。


なんで、こんなことするの??


より一層涙が止まらなくなった私を見て、最後に宙は私のまぶたに唇を押し当てた。


そして、混乱する私に言った。


「ばぁーか」

「え?」


ば、ばか?

宙は子供みたいに、言った。


「俺って好きでもない子にこんなことするやつだって、マイに思われてたんだ。俺って利用するために告白するような最低なやつだって思われてたんだな」


「え?ち、違う!最低なんて思ってない!!」


「だったら、分かれよ?」


私の手をとって宙は言った。


キラキラしたとびっきりの笑顔で。















「俺はマイのことが好きなんだ。マイ以外の女なんて、興味ない。俺が好きなのはマイだけ」
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