双子の姉妹の マキとマイ
それからどれくらいたっただろうか?


私はゆっくりと目をあけた。



「あ、起きた!!」


目の前に響夏の顔があった。


少し照れたような、ぎこちない笑顔で私の顔をのぞきこんでいた。


私は状況が理解できずに、一瞬固まったがすぐに理解した。


えっと……、つまりは私が血を舐めたせいで酔ってしまい、寝てしまったということよね??


しかも響夏の肩にもたれかかって……。


私はその事実だけで、顔を真っ赤にした。


私は立ち上がり、顔を隠すように響夏に背を向け言った。



「あのね響夏!私ね…」


私がチラッと響夏を見ると、響夏は顔を赤く染めて首を傾げる。


私はなるべく普通に言った。


「私、酔ってるときの記憶がないの!」
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