双子の姉妹の マキとマイ
マキ姉が帽子を深くかぶりながら言った。



「ねぇ……。なんで私と響夏がここにいるわけ?」


「え?」


私はキョトンと首をかしげた。


マキ姉は迷惑そうな表情で言った。


「宙とマイの初デートに、何で私と響夏がついてなくちゃいけないのよ!邪魔でしょ!」


初……デート?


初デート?


デートってドラマとかでよくある、あれ?


私はデートを理解した瞬間、びっくりして言った。


「え!?これ、デートなの!?」


そんな私の一言に、マキ姉はポカーンっと口を開け。


響夏は、笑いをこらえながら肩をふるわし。


宙は、無表情で。


でも確実にショックをうけたように、目を見開いている。
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