双子の姉妹の マキとマイ
私はそこである疑問を感じ言った。


「でも、今日は円香ちゃんも来るはずだったんだよね??」


響夏はそんな私にため息をつきながら言った。



「あいつ、ああ見えて人の色恋沙汰に関わるのが大好きなんだよ」


そ、そ、そんな……。


つまりは、私以外はデートとちゃんと認識してたってこと??


ショックをうける、私の肩に手をおいて宙は言った。


「まぁ、こうなっちゃったものは仕方ないだろ。とりあえず楽しもう」


うぅ…。


宙が優しくてよかった…。


入場したのはお昼前だから、帰るのは夕方かな?


そうと決まれば、ぐずぐずしてられないよね!!


でも何に乗ろう?


私はキョロキョロしなが最初に乗るアトラクションを探す。


マキ姉をふと見ると、大きな瞳をキラキラさせながらあるアトラクションを見つめていた。


私は首をかしげながら言った。


「マキ姉、あれ乗りたいの??」


マキ姉はそんな私の言葉に、珍しく素直にコクコクと頷いた。


おぉー!

よっぽど乗りたいみたいだ!!


響夏がニコニコしながら言った。


「あー!ジェットコースターか!最初だしここは絶叫アトラクションに行くのもいいかもな!」



私はその乗り物から聞こえる叫び声に、興奮した。


みんなあんなにはしゃいでる!!


すっごく楽しいんだろうな!!


「よし!!最初はあれにしよう!!」

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