双子の姉妹の マキとマイ
この前、テレビでやっていたホラー映画を見て気付いた。


自分がすっごく、こういうのが、好きなのを!



……あれ?


そーいえば、マキ姉って……。


私はハッと思い出して言った。



「そーいえば、マキ姉はこういうの大嫌いだった!!」


宙は驚いたらしく、目を大きく見開いて言った。


「あのマキ姉さんが!?」


私は大きく何回も頷いた。


どうしよう……。


すっかり忘れてた!


このままじゃあ、マキ姉が死んじゃう!



私は宙の手首をつかんで言った。



「早くリタイアして、マキ姉を助けてあげなきゃ!!」



宙は不満そうな顔をして私を抱き上げた。



え!?

ちょっ、ちょっと!?


私は手足をバタバタさせながら言った。


「おろしてー!どこ行くの!?」


そんな私の質問には知らんふりで、先々と足を進める。
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