双子の姉妹の マキとマイ
それで終わるはずだった。


終わるはずだった。



私が唇を合わせた瞬間、宙が私の頭を引き寄せて深く口付ける。


ちょっと、まって!!!!


私はギュッと唇を結んで、宙の肩を押す。


でも所詮、宙の力になんて勝てるはずもなく無駄な抵抗として終わる。


宙は私の強く結ばれた唇に、自分の唇を合わせたままつぶやいた。


「マイ…口、開けて」


もう、その低くて少し甘い声を聞いただけで、私はゆっくりと目を閉じて唇をうっすらと開けた。


ダメだ……。


宙に溺れる……。


宙は私の頭をもっと強く引き寄せて、いろんな角度から、深く深く甘く、口付ける。


深く深く口付けながら、途切れ途切れに言葉をはっする。


「マイ……焦らし……すぎ。……理性…とぶ」



ちょっ、キスしながら話すのやめて!!

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