双子の姉妹の マキとマイ
私はふるえそうな声を我慢して、力強く言った。


「私は魔界に帰って、王座を継ぐ」


「何でお前じゃないといけないんだよ!?」


今にでも、私に殴りかかりそうな勢いで響夏が声を荒げる。


私は、一歩前に出る。


あと三歩で私は落ちる。


私は静かに言った。


「それは私が長女だから」
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