双子の姉妹の マキとマイ
ほんの少しの偶然で私は長女になった。


もしかしたらこの立場はマイだったかもしれない。


でも、そんな「もしも」なんて関係ない。


仕方が無いことなの。


「俺は……」


響夏が苦しそうに言った。


「俺はマキが好きだ」


「ありがとう」て、微笑みながら「私も響夏が好きなの」って言えたらよかったのに。


私は二歩前に出て言った。























「私は響夏のことなんて、何とも思ってないわ」
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