双子の姉妹の マキとマイ

私は確信したことにより、さっきよりも大きな声で言った。



「イル！？イル！！！私だよ！！マイ•リンドゥ•ソルシャード！！」


「え！？マイ！？お前こんなとこで何やってるんだよ！？」


イルはバタンっと扉を開けた。



私と同じく金髪の短い髪型で、身長が高く、爽やか印象を与える少年がでてきた。


私が扉をくぐろうとすると、宙と響夏が勢いよく私の腕を引っ張って言った。


「ちょっと待て！！このイルとかいうやつとは知り合いなのか！？」


私はそこで、まだ宙と響夏にイルのことを説明していなかったことを思い出す。


私はイルを指差しながら言った。


「イルは私とマキ姉とルルアの幼馴染だよ！どうりでこの扉に見覚えがあると思った
！」


この扉は魔界と、いろんな世界を行き来できる扉。


最近は魔法薬で行き来する魔界人が増えたけど、今でもこの扉で行き来する魔界人も少なからずいる。


他にも天界を行き来する扉や、悪魔界を行き来する扉などいっぱいある。


私たちが小さいころ、この扉がたくさんある『扉の間』という部屋でよく遊んでいたから覚えている。


『扉の間』の管理者をイルの一族が代々責任を持って勤めている。


そっか～、最近イルの姿を見てないと思ったら、管理者の仕事してたんだ。