双子の姉妹の マキとマイ
でも仕方ないんだよマキ姉!!


今さえ我慢してくれたら、すぐにでも助けに行くから!!



だから今だけ我慢してね!!


私はマキ姉に飛びつきたい衝動に駆られるのを必死て抑えながら微笑みを浮かべ、円香ちゃんを見つめる。


そんな私の視線に気づいた円香ちゃんは、小さく頷くとマキ姉に言った。


「では、戴冠式後のパーティーでまた会いましょう。マキ様も着替えをなさらないといけないのではないですか?もう時間もないですよ??」



「まぁ、もうそんな時間ですか!」


マキ姉は町の広場にある大きな時計が、戴冠式まであとわずかの時間を告げていることに気付く。


でも、そこまで急がなくても、王族専用の近道があるから大丈夫なんだよね。


私たちはその近道を使えないから、真面目に早く行かないと戴冠式に遅れる!!


さぁ…!


私は大きなお城を見て小さくガッツポーズをする。


待っててよね、お父様お母様!!



マキ姉は返してもらうんだから!!
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