双子の姉妹の マキとマイ
お姫様みたいじゃなくて、お姫様なんですーー!
まぁ、これだけツラツラと失礼なことを言えるなぁ。
そんなところも、マキ姉そっくりだわ。
私はちょっと嫌味っぽく言った。
「私の外見が、お姫様に見えるなら、マキ姉なんかもっと見えますよ。長いストレートの銀髪に碧眼。それでもって透き通るような白い肌。残念ながら、性格はドキツイですけどね」
宙はボソッと、「マイも十分………」と言った。
続きはよく聞こえなかったけど。
そして、宙は私に向き直り言った。
「ふむ。………その姉さんもマイに言われれば、終わりだね」
ガーーーーン!!
……な、なんという酷いことを!!
終わり!?
終わりですか!?
そこまで、言いますか!?
わたしは涙目になって、反論した。
「言っておきますけどね!?マキ姉がドキツイのは、嫌いな人だけにですからね!?嫌いじゃない人には、ただの意地っ張りなんですーーー!!」
私は、舌をだして、できるだけ睨みつけた。
………あれ???