双子の姉妹の マキとマイ
マキも俺に会いたいと思っていてくれた。


俺がマキに会いたいと思っていたように。


俺の気持ちは一方通行なわけじゃなかったんだ。


ただ道が複雑でお互いすれ違ってばかりいただけ。


ならもう、マキが素直になるだけだ。


俺は少しだけ緊張したように言った。


「会いに行けばいいじゃないですか」


本当今の俺が過去最高に最悪だ。


自分で自分に会いに来るように仕向けるとか本当ダサい。



でも、俺にできることはこれしかない。



俺は自分の意思でマキに俺を選んで欲しいんだ。
< 435 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop