双子の姉妹の マキとマイ
普通は男の子と女の子がお互いの気持ちを伝え合うものだよね!?



なに、そのズルい真似は!!



私が若干ショックを受けていると、円香ちゃんが舌打ちをする。



「私はだからお前が嫌いなんだ。本当ズル賢くて最低なやつ」



「あはは。褒め言葉、ありがとうございまーす♪」



響夏のそんな言葉を聞いた円香ちゃんが殴りかかろうとしたとき、会場から音楽が流れ始めた。



私たちはしゃべるのをやめて、ドアの死角になっている場所から会場を見つめる。



席にはたくさんのお客さんが座っていて、一番奥の段になっている上に、お父様とお母様がいる。


マキ姉の姿はまだどこにもない。


でもお父様の長い挨拶が始まった。


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