双子の姉妹の マキとマイ
嫌味なくらいのふざけた笑顔が、脳裏をよぎる。



嘘。


あり得ないわ。


そんなのって…。


私はクルッと勢いよく振り向いた。


すると、ずっと会いたかった人がいた。


相変わらずのニコニコ笑顔で見つめられ、どうしようもなく目に涙が滲んだ。


「なにそれっ…!」


「あははー!大丈夫だからおいでよ♪」


意味わからないくらいに上手なウィンクを決めて、両手を広げる響夏。


うざくて、最悪で、女癖が多分悪くて、超キザで。


でも私の欲しい言葉をいつもくれる響夏。
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