双子の姉妹の マキとマイ
ルルアは腰に手を当てて言った。


「まぁ!何を言いますかマキ様!マキ様が王位のことで困ってらっしゃるのに、このルルアが継がなくてどうしますの!」


当然と言ったように胸を張るルルアに、私は気が抜けてヘタヘタとその場に崩れ落ちそうになる。


「ま、マキ姉!しっかり!!」


私はなかなかはまらないピースをかき集めて、順々に当てはめていく。


そして気が抜けた声で言った。


「な、なんなの…じゃあ最初っから…」


お母様はフフッと微笑んで言った。


「その通りよ。ルルアに継いでもらうつもりだったわ」


声も出なかった。


何それ。


じゃあ私、何であんなに泣いてたか意味分からないじゃない。


お母様は嬉しそうに言った。


「私はね、あなたたちに変わって欲しかったの」
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