双子の姉妹の マキとマイ
私はその言葉を聞いて、私も応援しているわっと言いかけて止まった。


そしてルルアから視線を外して、隣のイルを見つめる。


イルは私と視線が交わった瞬間、不自然なくらいに思いっきり横を向いた。


……そーいうことね。


私はガシッとイルに抱きついて、微笑みながら言った。


「イールー?」


「ご、ごめんマキ!!謝るから!!謝るから、その微笑みで俺を見つめないで!!」


青ざめたイルをもっとギュッと抱きしめる。


「怒らないから、ぜーんぶ話してみなさい?ん?」


「ご、ごめんって!!本当はルルアとは結構前から婚約してたんだ!!今回マキを騙したのは、結果的にはマキを助けるためであって…決してからかうとかそんなつもりじゃ!!」


私が微笑みながらイルを見つめたままでいると、イルはとうとう涙目でルルアに助けを求め始めた。


そんなイルをガン無視でルルアはカクテルに口をつけている。


本当はあんまり怒ってないんだけど、幼馴染みの反応が面白い。


そんなことを思っていると後ろからグイッと引っ張られて、そのまま響夏に抱きつかれた。








「ちょっとマキ。抱きつくなら俺に抱きついてよ」
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