双子の姉妹の マキとマイ
「は?」


冷たい響夏の声に体がビクッとした。


ダメなの?


一緒にいたいのにダメなの?


暗い部屋の中でため息が響いた。


響夏はどんな表情をしているか分からないけど、とても怖い。



私が祈るように響夏の答えを待っていると、響夏はいった。


「…いいよ。こっちおいでよ」


その瞬間、バカみたいに自分の顔が輝いたのが分かった。


私は部屋着が無いから、制服のまま響夏の隣に寝転がる。


でも響夏は私に背を向けたまま一言も喋らない。


?何か…怒ってる?


私は訳がわからなくて、声をかけた。


「ねぇ、響夏。もうちょっとそっちに近づいてもいい?」
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