双子の姉妹の マキとマイ
「…はい?」
響夏は耳まで真っ赤にしている。
「勘違いしないでよマキ!!本当はもっとかっこいいんだよ!?キスくらいで顔赤くなったりしないから!!…あ、いや、別に慣れてるとかそんなんじゃないから!!」
私は呆れて黙っていると、響夏はあーー!!!っと叫んだ。
「やっぱり俺今かっこ悪い!」
ギャーギャーとわめく響夏を見つめてため息をついた。
そして私は鼻をならす。
「うるさいわね。かっこ悪いのなんて今始まったことじゃないわよ」
「ひど!!」
私に反論するように、バッと身体を起こした響夏の額にチュッとキスを落とした。
そしてゆっくり顔を離すと、やっぱり響夏の顔を赤かった。
それが面白くて、私はクスッとわらった。
そしてベッドからおりた。
ジーっと私を見る響夏に笑って言った。
「おやすみ、響夏」
私は右の指でパチンと鳴らした。
その瞬間、私はボフンッと自分の部屋のベッドに座っていた。