双子の姉妹の マキとマイ
今聞いたら、我ながら恥ずかしいわ…。


ルルアは私の銀髪の髪に触れた。


「あのとき、私がどれだけ救われたことか。そのあとも私が陰口をたたかれるたびに現れては、かばってくれました。綺麗な銀髪を揺らしながら、いつも自信に満ち溢れたマキ様。私の憧れでした。だから決めたんです。あなたが幸せであるように、一生尽くそうって」


また溢れ出てきた涙をぬぐいながらルルアは小さな声で言った。


「ルルアは…ちゃんと幸せであれるように尽くせたでしょうか」


私は華奢なルルアを力いっぱい抱きしめた。


十分よ、ルルア。


あなたのおかげで、私はいつも笑っていられた。


幸せだったわ。


私の頬を涙が伝う。


「ええ。幸せよ」


大好き、ルルア。


私の大好きなルルア。
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