双子の姉妹の マキとマイ
私はお姉さんと並んで歩いた。


お姉さんは言った。


「お嬢さんは戸間さんのお家に、何の用があるの?」


「あのね!誕生日パーティーするの!」


「誕生日なの?」


私は首を横に振る。


「ヒナちゃんって言う従兄弟がいるんだけどね、その子と誕生日が一週間違うの。私の方が少し遅くて、ヒナちゃんの方が少し早いから、ちょうど真ん中の日に誕生日パーティーするんだよ」


お姉さんは楽しそうだねっと笑った。


毎年この日が大好き。


私のお父さんもヒナちゃんのお父さんもすごく忙しい。


毎日夕方になったらちゃんと帰ってくるかわりに、お休みの日が少ないんだってママが言ってた。


だけど私とヒナちゃんの誕生日パーティーの日だけは、絶対にお休みとってくれる。


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