双子の姉妹の マキとマイ
私はウキウキしながら言った。


「ヒナちゃんママと、私のママは双子の姉妹でとっても仲が良いの!パパたちも従兄弟で、よく2人でバスケの試合を見に行ってる!」


顔を輝かせている私を見て、お姉さんはすごく優しく微笑んでいた。


お姉さんは綺麗な黒髪をポニーテールにしていた。


私も自分の肩の上でゆれる黒い髪を触りながら言った。


「おそろいだね。ヒナちゃんは綺麗な金髪なんだよ?」


綺麗なふわふわの長い金髪。


2人でよく見る絵本に出てくるお姫様みたい。


本人にいったら怒るけど、ずっと思ってた。


可愛くてキラキラした…少し照れ屋で不器用な、でも真っ直ぐな女の子。


ずっと一緒だよって言ったのに…。


お姉さんはポンポンっと私の頭を撫でた。


「何かあったの?元気なくなってるよ」


私は下を向いて言った。


「この前、幼稚園を卒園して、もうすぐ小学生になるの。小学校でもヒナちゃんとはずっと一緒って思ってたのにね…」


言葉に詰まった私を、お姉さんはゆっくり歩きながら待ってくれる。


ヒナちゃんのお家が見えてきて、私は立ち止まった。


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