双子の姉妹の マキとマイ
むむむむ……。
私は手紙をたたんだ。
マイは、私を不安そうに見て言った。
「どうするの、マキ姉?住むところって……」
どうしよう。
やっぱり不動産屋とかいうところに、行くべきかしら?
うーん……。
悩んでいると肩に手をおかれた。
振り返ると、ニコッとしながら響夏は言った。
「それなら、隣に住めばいいよ。ここは僕等の父が経営しているマンションだから。もともと隣は宙の部屋のはずだったんだけど、めんどくさいからって、ここに住んでるからマキたちにゆずるよ。それでいいよな?」
宙はコクンッと頷いた。
そして、私の肩を宙は押しながら玄関に向かった。
「ちょ…ちょっと!?まだ住むとは決めてないわよ!?」
「いいから。見たら気にいるよ」
なんていう、強引な……。