双子の姉妹の マキとマイ
私は目をキラキラさせて、辺りを見回した。
「チョコバナナクレープに、イチゴパフェ。ショートケーキに、チョコレートケーキ。……はぁぅぅぅ~!!全部おいしそうぅ!!」
デパートについてすぐに私たちは別々に別れた。
そして現在、私と宙は「カフェ」の目の前にいる。
私がフラフラと前のお店に、入ろうとすると手を引かれた。
「ふぇ?」
私は目をキラキラさせたまま、後ろをふりむいた。
すると無表情の宙が、あきれたように言った。
「おい。ヨダレ垂らしながらカフェに入ってどうするんだよ?今日はそっちに用はないんだよ」
そう言って、私の手を握ったまま強引に引っ張る。
よ、ヨダレなんか垂らしてないもんね!
私は駄々をこねる子供みたいに、握られていないほうの手をブンブンと振り回しながら言った。
「食べたーーい!!」
宙は無視。
超ガン無視。
ひ、酷い!!
私はそのままズルズルと宙に引きずられていった。