双子の姉妹の マキとマイ
入ったのはスポーティーな服屋さん。
ふぅわぁー……。
すっごい!!
いっぱい服がある!!
1人、感動したままつったっていると。
「おい」
頭に柔らかいものが当たった。
振り返ってみると。
大量の服を抱えた宙がいた。
私は少し考えたあと、首をかしげて言った。
「………それ、どうするの?」
「買うんだよ」
当然というように言った。
な、なんですと!?
私はあたふたしながら言った。
「お、お、お金はどーするの!?私、お金なんて持ってないよ!?持ってたとしても、魔界のお金なんて使えないでしょう!?」
宙は冷静に言った。
「落ち着け。お金の心配はいらない。今、響夏から連絡がきて『お金はマキとマイのお母さんからもらったカードを使えば心配いらないよー』だってさ」
へ~~!
そんな便利なものがあるんだぁ!
「今魔法で、マキ姉さんがこっちに届けるらしいぞ」
宙がそう言い終わった瞬間に、私の目の前にフワッとシルバーのカードが落ちてきた。
私はそれを拾い上げた。
「どんな魔法を使ったんだ?」
興味あり気に、宙が言った。