双子の姉妹の マキとマイ
……そう決めるのは簡単だけど、それを実行できるかと言われれば……。


難しい!!


私だったらお母様がいなかったら嫌だもの。


お母様がいなかったら、私は悲しくて悲しくて死んでしまいそうになるわ。


響夏はどう思ってるのかしら?


……もう、わからなくなってきた。


私は、うつむいた。


するとあたたかい手が私の頭の上におかれた。


「そんなに暗くならなくてもいーよ。俺を産んですぐに死んじゃったし、記憶なんてないから。………まぁ気にすんな」


気にするなって言われても……。


気にしそうなんだけど。


私が暗い顔をしてると、響夏がいきなり立ち上がって言った。


「よっし!!洗濯物わけれた!!まずは色物じゃないほうから洗うんだよ」
< 96 / 507 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop