恋華
しばらくすると、先生が入ってきた。

今日は始業式だ。

始業式とか校長の話しが長いので、憂鬱だ。
私たちは出席番号順に並び、体育館へ入った。

思ったよりも校長の話しは長引いた。

私は校長の話しなんて聞いていなかった。

ずっと斜め前にいる優也の後ろ姿をずっと見ていた。

私も優也に早く告白しないと…
優也は夏休みに焼けて肌が黒くなっている。そのせいで前よりかかっこよくなっていた。

しばらくしてやっと式が終わった。

「やっと終わったぁ」
千春は背伸びをし、美嘉たちと教室に戻った。

今日は始業式だけなので、学校はすぐに終わった。

「よし!!帰るかぁ」
優也が鞄を持って帰ろうとした途端
「優也君!!」
と扉の方から声がした。
そこにいたのは、美人で有名の…
確か…

鈴木亞美さんだっけ?
「あの…ちょっと優也君だけきてくれません?」

優也だけ?
なんで?
私は胸騒ぎがした。
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