恋華
「何?」

早くゆわなきゃ…

分かってるのに…
出てこない…

「ゆわないなら、帰るよ?」

「ちょっと待って!!」
私はとっさに裾を掴んでいた。


「好き…です。優也に好きな人がいるって分かってるの…でも、私の気持ち伝えたくて…」

ついにゆってしまった…

駄目だ…
泣きそう…

そう思っていた時優也が私を抱締めていた。
え?
なんで?


「好きな人ってゆうのはお前の事だよ…」

今…
なんてゆった?
これは…
夢ですか?

「本当に?信じていいの?」

「あぁ。俺はお前が好きだ。」

「私も…私も大好きだよぉ~」

とうとう私は泣いてしまった。
悲しい涙じゃなく、嬉し涙…

「泣くなよ」

「だってぇ~」

優也は私の涙を拭いてくれた。

「泣き虫」
優也はそうゆって私の唇にキスをした。

私のファーストキス…

それは…
しょっぱい味でした。私の涙のせいだね。


この日から私達は付き合い始めた。

付き合った事を私は真っ先に美嘉に報告すると、自分の事のように喜んでくれた。

美嘉…
ありがとう。
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