【中編】桜咲く季節に
「おお、威勢がいいな。これは楽しみだ。大変だったな」
「え?」
「今朝の河川敷の事故で遅くなったんだろ?」
「え…っ? なんで…俺電話でそこまで話していないですよね?」
「俺は毎朝あの辺りを走っているんだよ。
ちょうど通りがかったとき、お前が女の人を抱えて救急車に同乗するところだったんだ。
見覚えのある顔だったから「おや?」って思ったんだよな。
見間違いかと思ったけど、河原におきっぱなしになっていたバイクにも覚えがあったんでな」
とりあえずクビではなさそうだとホッとして、少し表情が緩む。
緊張が解けドッ疲れが出て、勧められた椅子にへたり込むように座った。
思わず安堵の溜息が出る。
「はぁ…、そうなんですか。
良く覚えていましたねバイクの事」
「ああ、まあな。俺も好きだから。
しかしこんなに慌ててこなくても良かったんだぞ?
ゆっくり来いと言ってやろうとしたら携帯の電源が入ってないし。
連絡ぐらいつくようにしておけよ」
「え?」
「今朝の河川敷の事故で遅くなったんだろ?」
「え…っ? なんで…俺電話でそこまで話していないですよね?」
「俺は毎朝あの辺りを走っているんだよ。
ちょうど通りがかったとき、お前が女の人を抱えて救急車に同乗するところだったんだ。
見覚えのある顔だったから「おや?」って思ったんだよな。
見間違いかと思ったけど、河原におきっぱなしになっていたバイクにも覚えがあったんでな」
とりあえずクビではなさそうだとホッとして、少し表情が緩む。
緊張が解けドッ疲れが出て、勧められた椅子にへたり込むように座った。
思わず安堵の溜息が出る。
「はぁ…、そうなんですか。
良く覚えていましたねバイクの事」
「ああ、まあな。俺も好きだから。
しかしこんなに慌ててこなくても良かったんだぞ?
ゆっくり来いと言ってやろうとしたら携帯の電源が入ってないし。
連絡ぐらいつくようにしておけよ」