乙女魔法壁隊GARNET RIBBON
「決まってますわ、それは…」

「あの子達とウチらの、リオン様に対する想いの温度差。」

所で、この省みの部屋には、キャロルよりも随分前に、先客がいた。

「…でもまさか、私と同じ事を考えている人達がいたなんて…

メイ、ニーナ!」

「…私は、あなたの様に脱走だなんて、無謀な真似して捕らえられた訳ではありませんわ。

そこの所だけは、ご理解を。」

メイは、肩から胸に垂らした、一本の長いブロンドの三つ編みを両手で交互になでながら、キャロルの顔も見ずに淡々と答えた。

その言葉に反応した青髪のニーナは、短めのツインテールをプルプルとふるわせながら、クスクスと笑い、こう言った。

「でもキャロル、あんたの方が、メイなんかよりも評価出来るけれどね。

この子、馬鹿正直だから、そしてお嬢様気質も手伝って、

(今から私、リオン様を助けに行きますの!

ツェイン様、そこをお通しになって?)

→(…乙女達よ、メイを省みの部屋へ…)

だもんね。

ださっ!超ウケる!」
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