乙女魔法壁隊GARNET RIBBON
「何ですって!私の方に皆が注意を引きつけられている間に、宿舎の出口にたどり着いたは良いけれど、出口にすでに仕掛けられていたツェイン様の魔法盾に弾かれて、無様に勢い良く床を転がった所を捕らえられたのは、一体誰でしたかしら?

人を囮にしようなんて、根性が曲がってますわよ、あなた!」

「頭の悪い奴には、解んないだろうな、あの時、半分は作戦が成功したんだよ!」

「そして、弾かれて半分失敗して、今、ここに?あははははっ!

ああ、おかしい!」

「笑い方がムカつくんだよ!お前!」

「お里を隠す気のないお下品さん!やる気?」

二人がとっつかみあいを始めようとした時、そっと、その間に入り込んできた者がいた。

「喧嘩…駄目…よ。リオン様…悲し…む。」

「きゃあっ!」

「わあ!だ、誰だよ…って、エ、エルザ?

あんたいたの?いつから!?」

「夕方から…ここ…お掃除してまし…た。」
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