愛するが為の奈落

彼は私の腰へ腕を回し引き寄せられるものの、私の胸は一向に高鳴らない。

その理由は百も承知。

原因は社長。彼には決して言えない秘密がある。私は…社長の事が好き。目の前取り囲む女性社員を紳士に交わす社長が凄く好き。

私の立場上、許される筈もなく、いつか仕事のパートナーとして見られる日が来るだろうと願い私は彼と付き合う事に決めた最低な女。
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