愛するが為の奈落


「婚約するそうだな」

「…それは」


婚約。来月、彼にプロポーズすると宣言された事、社長は知っていたのね。

プロポーズを受けるかどうかはまだ決めていないのが本音。今のままじゃ私…結婚なんて到底無理だと思う。


「悪いが…共に地獄へ落ちて貰うぞ、桜」

「…え」


社長は意味深な言葉と共に私の腰を引き寄せ唇を重ねられた。啄む様に何度も何度も唇を重ねられ空いた方の手で頬に触れる社長。


「お前を奪いに行く。覚悟してろ」

「…っ…はぁ……」


舌が絡まり合い濃厚だけど優しいキスを終え唇が離れれば腰が砕かれそうになる私を残し、再び居酒屋へと入って行った。

社長はずるい人。

奪うなら早く奪って…社長。




【END】
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