十八番-トバチ-
「和真!!」
「えっ・・?わっ!!」
どんっ
ぼうっと歩いていたらそのまま人にぶつかる。
ふらついた体をすぐ立て直そうにも、
人の波に押されてしまって動くことさえままならない。
「・・っ」
「和真、大丈夫か!?おーい!」
ハナビの声が遠くに聞こえる。
知らないうちにずいぶん遠くに流されてしまったみたいだ。
「っハナビー!!」
「和真!どこだ!?」
「・・っここっ・・・わぁっ」
道行く人、誰が誰だかわかっていないらしかった。
自分のことで精一杯で、とても他人のことを見ている暇がない。
それほどに、今の大通りは混んでいた。
(・・っだめだ、一旦流れから抜け出さなきゃ)
和真はやっとの思いで端に出る。
しかしよく見ればもうそこは中町の端で、
人の通りも少なくなってきていたところだった。
「・・はぁ、えっと、ハナビは・・・」
たぶん、おじさんの店があるあたりはもっと中心街の方。
ここは端だし、探すのも大変だろう。
それに、もし探していたら逆にハナビまで巻き添えを喰らって、
両親が心配するかもしれない。
「なんとかハナビに連絡する方法を考えないと」
(・・・あれ?)
「ここ・・・」
「並町と中町の境目だぜぇ、坊主」
「えっ・・?わっ!!」
どんっ
ぼうっと歩いていたらそのまま人にぶつかる。
ふらついた体をすぐ立て直そうにも、
人の波に押されてしまって動くことさえままならない。
「・・っ」
「和真、大丈夫か!?おーい!」
ハナビの声が遠くに聞こえる。
知らないうちにずいぶん遠くに流されてしまったみたいだ。
「っハナビー!!」
「和真!どこだ!?」
「・・っここっ・・・わぁっ」
道行く人、誰が誰だかわかっていないらしかった。
自分のことで精一杯で、とても他人のことを見ている暇がない。
それほどに、今の大通りは混んでいた。
(・・っだめだ、一旦流れから抜け出さなきゃ)
和真はやっとの思いで端に出る。
しかしよく見ればもうそこは中町の端で、
人の通りも少なくなってきていたところだった。
「・・はぁ、えっと、ハナビは・・・」
たぶん、おじさんの店があるあたりはもっと中心街の方。
ここは端だし、探すのも大変だろう。
それに、もし探していたら逆にハナビまで巻き添えを喰らって、
両親が心配するかもしれない。
「なんとかハナビに連絡する方法を考えないと」
(・・・あれ?)
「ここ・・・」
「並町と中町の境目だぜぇ、坊主」