※ただし、あたしは大嫌い。
「すごっ佐倉くんってボーリングもうまいんだね!」
「まぁね~♪」
ニコッと笑ってピースする佐倉くん。
よし!じゃぁ今度こそあたしの番「貸せブス」
「は!?あんたさっき投げたばっかでしょ!!」
不機嫌オーラ全開の若宮が、ボールを持ったままあたしを睨む。
睨みたいのはこっちだ!!
「うるせぇな、お前どうせ投げてもガターだろ。黙って座っとけよ」
「は!?」
失礼な!
確かによくガター出すけど!!
あたしから視線を外した若宮は佐倉くんに近付くと
「絶っっ対負けねえ」
そう吐き捨てて、ボールを投げた。