※ただし、あたしは大嫌い。
「ちょっ苦じいって!!」
若宮の腕をバシバシ叩きながらそう訴えると、
「え、あぁ」
ようやく解放された。
あー、死ぬかと思った。
「とにかく!」
ホッと安堵するあたしを見下ろして若宮が言う。
「お前は超絶鈍感アホブスなんだからボーッとしてんじゃねぇ!!!」
そしてドカッと不機嫌オーラ満載で隣の席に腰かけた。
超絶鈍感アホブス!?
「誰が!?」
「は!?お前しかいねぇだろアホか」
若宮と反対側の席では佐倉くんが爆笑してるし。
何なんだー!!