※ただし、あたしは大嫌い。
彩と彼氏の拓磨くんは付き合ってもう一年くらい経つ。
二人はすごく仲良しで、彩はいつも楽しそうに笑ってて。
あんな彩はじめて見た。
大変なんだなぁ、恋って…
「どーしたの?難しい顔して?」
顔をあげると、あたしの顔を覗き込む佐倉くんと目があった。
「いや、別に」
「そ?じゃー今日も一緒に帰ろっか♪」
え??
ギュッとあたしの手を握って立ち上がる佐倉くん。
「ちょっ、何で?」
「まぁいいじゃ「よくねぇ!!」
急に真ん中に入ってきた若宮に、あたしと佐倉くんの手がはなれた。