※ただし、あたしは大嫌い。
しかし10分経っても若宮は帰ってこなくて。
どんだけ踏ん張ってんのアイツ!?
それから少しして、ようやく若宮が帰ってきた。
「遅!踏ん張りすぎでしょ!」
「お前な…仮にも女子が踏ん張るとか言うんじゃねーよ」
そしてまるで当たり前のようにあたしの手を握ると
「あ、手洗うの忘れた」
「はぁ!?最低!!」
「嘘だよバカ」
楽しそうに笑い声をたてる若宮がなんだか新鮮で。
…コイツもこんな顔で笑えるんだ。