※ただし、あたしは大嫌い。



「二人って知り合いだったの?」


申し訳なさでいっぱいのあたしの横から


佐倉くんが二人に話しかけた。




「あぁ、幼なじみ」


「中学まで一緒だったんだけど、高校入る時に北海道引越しちゃったんだー!」



「じゃぁもともと出身はこっちなんだ?」



「うん!
えっと、名前は?」



「佐倉誠矢。よろしくね。
ちなみに若宮の大親友♪」



「誰がだよ」



すかさずつっこむ若宮。


なんか最近、この2人が意外にいいコンビな気がしてきた。




「で、こっちの顔が面白いのは如月笑佳」


「は!?何その紹介!」




若宮の紹介の仕方にキレていると、ちょっと驚いた顔をした琴平さんと目があった。



そりゃ突然喧嘩し始めたら驚くよね…




「えと、如月笑佳です。よろしく!」


「笑佳ちゃん。よろしくー!」



かわいすぎる笑顔に胸キュン。



この子に惚れない男なんていないんだろうな…



< 169 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop