※ただし、あたしは大嫌い。
「お前ここでバイトしてたのかよ?」
「う、うん。こっち来てすぐに…二人は…デート?」
いたずらっぽくそう言う琴平さん。
「いや、そういうわけじゃ「そうだけど?」
サラッとそう言った若宮に、琴平さんが驚いたように目を見張った。
「ちょ、誤解されるから!」
「誤解なんかじゃねーよ、デートって言っただろうが」
そ、れは…そうだけど。
「……注文決まったら呼んでね」
心なしか冷たい目をした琴平さんが、メニューを置いて戻って行った。