※ただし、あたしは大嫌い。
そしてゲームは進み。
バシュッ
「いえーい!ナイッシュー彩!」
「あんたもちょっとはボール触れよ!」
彩が見事綺麗なドリブルからシュートを決めた。
ちなみなあたしはというと、本日はまだボールにノータッチだ。
その時、ボールがコートの外に大きく逸れて飛んでいった。
「あたし取ってくるよ!」
試合中はまったく役立たないんだもん。
こんな時くらい役に立たなきゃね!
ボールはちょうど誰かの足元に転がっていき。
その誰かが、ボールを拾いあげた。
「ありが…げっ!」
顔をあげると
「げっ、てなんだよコラ」
その誰かは、よりによって若宮だった。