※ただし、あたしは大嫌い。
その瞬間のアイツのイラッとした顔は、今でも忘れられない。
そんな顔がなぜだかもう一度見たくて、俺はたびたびアイツに喧嘩をふっかけた。
無視すればいいものを、いちいち律儀に相手してくるアイツに、いつのまにかハマってる俺がいた。
―――女なんてみんな同じ。
心のどこかでそう思ってた俺の考えが、180度かわった。
アイツに抱く特別な感情に気付いたのは、そんなに遅いことではない。
まぁ、つまり俺は
アイツに一目惚れしたんだ。