※ただし、あたしは大嫌い。
「…やー…ドウデショウ?☆」
「とぼけんなテメェ」
ますます距離をつめてくる若宮。
ちょっ近いって!!ほら、眉間の皺までクッキリ!!
「正直に言えよ。
お前は俺が好きなのか、嫌いなのか
どっちだ?」
…トン
背中が壁に当たった。
もう、逃げられない
若宮の瞳が、真っ直ぐあたしを映してる。
…いいよ
素直になってやろうじゃん
「…あたしは……
若宮が好きだよ。
悪いっ…」
言い終わる前に、強く、強く
抱き締められていた。