※ただし、あたしは大嫌い。
「で、なんか唸ってたけどどうしたの?♪」
「…うん、実は…」
佐倉くんにはいろいろお世話になったし。
あたしは脅迫状のことについて話した。
「なるほどー、それで最近若宮は前にも増して笑佳ちゃんをストーカーしてるんだネ♪」
「…う、うんまぁ。
どう思う?脅迫状の、Sって奴について」
「まぁ普通に考えたら若宮のこと好きな女子が犯人だよね♪」
「そうだよね…」
…でも、悔しいけど無駄イケメン若宮は無駄にモテるし。
クラスにもファンいっぱいいるし。
Sってだけじゃ、とても犯人なんて特定できない。
「…まぁ、別のセンもあるかもだけど♪」
「? 別って…」
「っ如月!!!」
その時、息を切らした若宮がガラッと教室のドアを開けた。