※ただし、あたしは大嫌い。
「…何突然」
「だって…若宮モテるのに…何であたしなの?」
「…お前大丈夫か?熱でも…」
「熱なんてないっ!!」
額に触れようとした若宮の手をパシンと振り払った。
目を大きく見開く若宮。
「若宮モテるのに…もっと可愛い子と付き合えるのに何であたしなの?」
「ちょ、落ち着け…」
「あたしなんか勿体ないよ。
若宮と釣り合ってない。若宮にはもっと相応しい子がいるよ…」
「……は?何だよそれ。別れ話かよ」
眉間に深く皺を寄せた若宮が、今までに聞いたことのないくらい低い声でそう言った。
「………若宮が別れたいって言うんなら…あたしは「ふざけんな!!!」