※ただし、あたしは大嫌い。






「…何突然」




「だって…若宮モテるのに…何であたしなの?」




「…お前大丈夫か?熱でも…」




「熱なんてないっ!!」





額に触れようとした若宮の手をパシンと振り払った。




目を大きく見開く若宮。





「若宮モテるのに…もっと可愛い子と付き合えるのに何であたしなの?」




「ちょ、落ち着け…」




「あたしなんか勿体ないよ。

若宮と釣り合ってない。若宮にはもっと相応しい子がいるよ…」





「……は?何だよそれ。別れ話かよ」






眉間に深く皺を寄せた若宮が、今までに聞いたことのないくらい低い声でそう言った。






「………若宮が別れたいって言うんなら…あたしは「ふざけんな!!!」











< 297 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop