※ただし、あたしは大嫌い。







「シャー芯抜いたり偉人に落書きしたり…

ずいぶんちっさい奴だな、Sは」




「確かに…」





いつもと同じように放課後、若宮と昇降口に向かう。






「でも落書きが超うまいの!!マジで!!」



「お前はアホか。何感心してんだよ」



「いや…でもコレってSの手がかりにならない!?美術部とか!」



「美術部って…確か去年廃部にならなかった?人数不足で」






…そうだった。




どうもうちの学校には芸術に興味のある生徒が少ないらしい。







「あーっホントに誰なのS!?」






そして何気なくな上履きからローファーに履き替えた瞬間






グニョッ





「うわっ」















< 302 / 312 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop