※ただし、あたしは大嫌い。
「シャー芯抜いたり偉人に落書きしたり…
ずいぶんちっさい奴だな、Sは」
「確かに…」
いつもと同じように放課後、若宮と昇降口に向かう。
「でも落書きが超うまいの!!マジで!!」
「お前はアホか。何感心してんだよ」
「いや…でもコレってSの手がかりにならない!?美術部とか!」
「美術部って…確か去年廃部にならなかった?人数不足で」
…そうだった。
どうもうちの学校には芸術に興味のある生徒が少ないらしい。
「あーっホントに誰なのS!?」
そして何気なくな上履きからローファーに履き替えた瞬間
グニョッ
「うわっ」