※ただし、あたしは大嫌い。
「急に奇声発すんなよ、びっくりすんなー」
「だっだってコレ見て!」
あたしの足の裏にくっついたガム。
しかも明らかに誰かが噛んだ後!!
「最悪~!」
慌ててティッシュでガムを取っていると
「…よくあんの?ローファーに悪戯されること」
若宮が低い声で聞いてきた。
「ローファーは初めて。上履きに悪戯されることはよくあるけど」
今日も葉っぱが敷き詰められてたしね。
画鋲とかじゃないから怪我したりはしないんだけど…
「…分かった。
じゃぁ俺明日の朝早く行って張り込んどくわ」
「え?」
「いつまでたってもらちあかねーし、そろそろ本気で捕まえる」
心なしか目がギラギラしている若宮。
「お前はいつも通りに来いよ」
「…や…あたしも行く!!!」
あたしは力強くそう宣言した。